福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
中小企業で職務分掌規程をしっかりつくっているケース、
どのくらいあるでしょうか?
特に創業オーナー社長だと、どんなにささいな決裁権も手放さない場合も多いように思います。
事業が成功すれば従業員は増加し、職制・職位が生じます。しかし、決裁権を一切有しない管理職が部署をまとめるのは至難の業です。権限はなく義務と責任だけはある。
これではどうでしょう?
そんな組織では、根回しや社内営業などが活発になります。お伺いを立てるために稟議書がむやみに増えます。
創業した経営者にとって会社はわが子も同然。
人生そのものですから、何もかも自分が掌握したい、と願うのは理解できます。しかし忘れてはいけないのが、やがて自分も年をとるということです。
すべてを自分が!という状態に疲れる日がやってきます。
だからといって、急に権限を分け与えようとしても、
スムーズにはいきません。
すべてを支配したということは、すべてを依存させていたということだからです。
心配でしかたがなくても、気になって寝つきが悪くなっても、部下たちに権限を与える勇気が必要なのだと思います。
Author: 所長
税理士試験・ノートをどうする?
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
ノートをどうとるか?
日商簿記1級受験のときに試行錯誤して決めました。
ノートは作らない!
当初は普通にノートを作っていました。
あとから作るのではなく講義を聴きながら、その場ですぐにポイントをまとめるのは割と得意でした。
さらに自宅復習で加筆、試験でミスをしたら加筆。
そうやって精度を高めたノートですが「振り返り」が面倒。
どの科目も徐々に内容が深くなってゆくので、テキストだけで相当のボリュームになります。これとノートの両方を広げて勉強するにはスペースも必要ですし、持ち出して隙間時間に勉強、というわけにもいきません。
テキストとノート、両方を見るのも面倒になりました。
講師が口頭でつけ加えた大事なポイントをテキストに書き込んでみたり、自分の考えをノートに書いてみたりしているとうっかり片方を見過ごすこともあります。
仕事でもそうですが「一元化」が、もれを防ぎます。
すべてはテキストにある!
そうすれば、テキストを見たのに念のためにノートも見て、という無駄が省けます。
テキストの余白に書ききれない場合には、B5用紙に書いて、それをテキストに一か所だけホチキス止めしました。
講師からテキストと別に配られたレジュメも同様です。
何もかもこの一冊! 他には無い!
税理士試験はすべてこのやり方にしました。
どんなときにも「勇気と希望とサムマネー」
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
チャップリンが言ったと伝えられる、人生で必要なもの。「勇気と希望とサムマネー」
この言葉の意味が胸にしみたのは、中年以降です。
*勇気
若いときはことさらいうまでもなく、勇気りんりん!
勇気が必要、なんてピンときませんでした。しかし年齢とともに、なんにつけても「守る」ほうに行きがちです。
ささいなことでも、例えば何か挑戦するのは避けたくなり、しない理由をさがしそうになります。エイヤっと掛け声をかけなければ、変化が恐い。恐れずに現状を受け入れ、認め、変化してゆくためにも勇気が必須です。
*希望
絶望を経験して、希望の大切さを知りました。
それは仕事でも私生活においても同じです。
手探りでみつけたほんの小さな希望でも、それさえあれば、前を向けます。一歩を踏み出せます。
*サムマネー
これは言うまでもありません。
どうもお金は人の器量に比例するようですから、私にとってビッグマネーは無縁のものです。
間違って手にしたら、きっと振り回されるだけでしょう。
大切な人に何かを贈りたいとき。
大切な人を励ましたいとき。
大切な人と楽しいひと時を過ごしたいとき。
あまり気にせず使える程度のサムマネーは、欲しい♪
税理士試験・理論暗記②
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
理論暗記①からの続きです
3,タイトル書きをする
問題を見た瞬間、多くの方はすでに焦っていると思います。個別問題ならまだしも、応用問題だと内容をどう組み合わせるか! 瞬時に決めなければいけません。この時に威力を発揮するのが、徹底したタイトル書きです。
私はタイトル、大タイトル、小タイトル、これを常に「手書き」していました。
理論暗記の終盤は、内容は書かないことも多いわけですが、タイトル書きは最後の最後までやっていました。
これが一瞬で浮かばないと、勝負にならないからです。
4,常に最初が肝心
「最初はざっくり暗記し、細かい点はあとから」
とされる方もいらっしゃるようですが、私は最初が肝心!と思っていました。
ファーストコンタクトの重要性といいますか、最初にいい加減に覚えてしまうと、それが後々まで尾を引くと思います。「修正」はなによりも難しい!
それに、初めてその理論に取り組んだときには新鮮な感動があります。「なるほど」「あらあ、そうだったの!」
強い印象があるときこそ、緻密に暗記できると思います。
5,五感を総動員
これはほとんどの方がされていると思います。
(味覚、嗅覚は無理ですが)
読んで視覚。書いて手を動かし触覚。暗唱して聴覚。
私は税理士試験の内、簿記論以外は1回で合格しました。
あながち間違った工夫だとは思いませんので、
もしもどなたかのお役に立てば幸いです。
(でも、あくまで自己責任でお願いしますね)
映画:きのう何食べた?
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
Amazonプライムでドラマを観てファンになり
→コミックを読み→映画~~
久しぶりにはまったのは、ひとえにメイン四人の俳優。
先に書店でコミックをみても、手にしなかったと思います。しかしドラマとコミックがあまりにピッタリで、結局全巻そろえてしまいました。
(今週末には、予約した最新刊が届く!はず)
何といっても内野聖陽。
そして全く知りませんでしたが磯村勇斗。
(若くて才能ある人は、おばさんにはひたすら眩しい)
他の二人ももちろん、四人が作り出す雰囲気が素晴らしい。
映画も素敵に美しかった。
登場人物達が、隣の街で本当に生きている感じがしました。メディアでも映画宣伝のために、俳優達のインタビューなど多数伝えられていました。当たり前ですがプロですよね。
ザ・プロフェッショナル!!!
しかしこういう作品に惹かれるって、自分がもはや男性でも女性でもなく、中性化したってことかしら?
いや違う、ハイブリッド化したのね。
そう思うとちょっとカッコイイ!
税理士試験・理論暗記①
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
理論暗記は苦手な方が多いようですが、私は好きでした。
税法の文章は一読難解、二読誤解、三読不可解なんて言われています。しかし、読めば読むほど合理的・機能的です。
色々な解釈ができてしまっては成立しませんから、これでもかというくらい精度を高めています。
必須の条件・要件、をあますことなく伝え、かつ簡潔に!を目指した文章だと思います。その機能性が美しい!
(括弧の中に括弧が延々と続くマトリョーシカはともかく)
さて、私がやっていた理論暗記の工夫。
1,マーカー三種類の使用
一冊の理論テキストに、統一ルールを決めていました。
紛らわしく迷ってしまう文言が多数ありますので、例えば、「……とする」「……とみなす」これを、
「とする」はオレンジで塗り、
「とみなす」は緑で塗る。
一冊全て同じルールで目に焼き付ける!作戦です。
2,図にする
理論を図?と思われるかもしれませんが、
私はテキストの余白によく図を描いていました。
円や表。自分の頭を整理し、その条文を理解するためです。
どういう図形でどう作るか、考える過程でかなり理解が進みますし、自分で作ったものは強く印象に残ります。
続く
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
来月は税理士試験の合否発表ですね。
私が受験していた頃はクリスマス時期の発表で、「クリスマス?お正月?それがなに?」という気分でした。
夏の受験後から、ずっと頭の片隅にあり、11月にもなれば、いつもいつも気にしていました。
仕事をしながらの受験なら、ほとんどの方が長丁場になると思います。経済的にも精神的にも厳しい日々が続きますが、
特に孤独との闘い!
友人、知人とのお付き合いもなかなかできません。
あれも我慢、これも我慢。
二時間一人で映画を観れば気分転換に~~、
息抜きも必要だからちょっと外出~~、と思うのですが、
それさえ恐くてできませんでした。
かろうじて試験後から9月の講義が始まるまで一か月くらい。むさぼるように小説を読み、スケジュールを合わせてもらって友人とでかけていました。
自分の意思でしている受験勉強ですから、当たり前ですが誰にも愚痴は言えませんし、言ったところではじまりません。やった人でなければわからない!
最後までやり通せば、資格取得ももちろんですが、
「あの毎日を乗り越えた!」というのは、強烈な自信になると思います。よほど才能ある方以外は、受験生皆がしんどくてつらいからです。
お風呂に毎日入る、髪を毎日洗う、のさえきつかった……
当時、勉強机に貼っていた言葉です。
「昨日の我に今日は勝つべし」
次回は、理論暗記や合格のヒケツを私なりに書いてみたいと思っています。
やりたい事、得意な事
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
あらゆる動物は、ひたすら生きて種の存続に努めます。
自分の力でエサをとり、自分の口で食べる。
それが生きる根幹だと思いますから、ず~っと前から、
「ライオンにも雀にも、老後は無いっ」と思ってきました。命のある限り全力をつくす。
お互いにできることをし合って、
それを交換して生きるという意味で、労働は必然です。
その労働が、やりたい事とイコールならとても幸福です。
その労働が、得意な事とイコールならそれは幸運です。
それは何なのか。
早く気づけば気づくほど、遠回りをせずにすみます。
でも、回り道をしてアチラにぶつかりコチラにつまずき。
それも貴重な経験で、必ず役に立つ日が来ると思います。
責任転嫁せず、自らと向き合い、日々すべきことをしよう。
生きていることに感謝する、秋の日です。
不正のハードルは山よりも高く!
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
事業経費の公私混同。
法人でも個人事業でも、もちろん租税回避行為、脱税です。そしてそれには付随する弊害があり、むしろそちらが重要だと私は思っています。
・真の事業損益を見失う
「え~と、今月は旅費交通費が多いけど、でもホントは家族旅行の分があるから、それを差し引けば……」などといちいち考えていたら面倒になります。
面倒→まあいいか。かくしてどんぶり勘定にまっしぐら。
・従業員がいる場合、下は必ず上に倣う
「公私混同しても、ちょっとならいいよね」
その感覚が社内にうまれてしまうと、隅々まで蔓延ります。人は「利益を得たい」という欲求よりも「損をしたくない」という欲求が強いそうです。
相続が争続になる現実を見ると、それは確かなようです。「あの人ズルして得!していない私は損!」となります。
・ルール遵守への意識低下
日々していることは、その人の価値観に多大な影響をもたらします。これは確かにルールを逸脱している、でも他ではちゃんと……とはなかなかいきません。
「一事が万事」はまさにそのとおりです。
大事な局面で、判断を誤る基になってしまいます。
不必要な税金は、例え一円でももったいない!
ですが不正へのハードルは、何よりも自分自身のために、
常に高く、高く!
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
人を誤らせ、せっかく手にしたものを失わせる一番の原因は、「傲慢」ではないかと私は思っています。
事業だと、起業し、企画がヒットし、経営が軌道に乗り、
創業期→発展期→成熟期まで至ったのに、そのあとの衰退期で持ち直すことなく、という企業は少なくありません。
発展期にもっていくためには、事業家は人生の全てを総動員し、眠れない夜を何度も乗り越えます。
その結果なんとか成功までたどり着くと、
やはり「私、すごい!」「俺、すごい!」となりがちです。
運もあり周囲も助けてくれたのに、苦闘した自分だけを褒めて他者を軽んじると、「高転びに転ぶ」の言葉通りになってしまいます。
創業企業にあっては、裸の王様の隣にもれなく裸の女王様もいたりしますので、だれも「裸ですよ」とは言いません。
それまでの努力が水泡に帰す、なんとも残念でなりません。
謙虚であり続けることの難しさと重要さ。
自戒をこめて思います。