福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
事業経費の公私混同。
法人でも個人事業でも、もちろん租税回避行為、脱税です。そしてそれには付随する弊害があり、むしろそちらが重要だと私は思っています。
・真の事業損益を見失う
「え~と、今月は旅費交通費が多いけど、でもホントは家族旅行の分があるから、それを差し引けば……」などといちいち考えていたら面倒になります。
面倒→まあいいか。かくしてどんぶり勘定にまっしぐら。
・従業員がいる場合、下は必ず上に倣う
「公私混同しても、ちょっとならいいよね」
その感覚が社内にうまれてしまうと、隅々まで蔓延ります。人は「利益を得たい」という欲求よりも「損をしたくない」という欲求が強いそうです。
相続が争続になる現実を見ると、それは確かなようです。「あの人ズルして得!していない私は損!」となります。
・ルール遵守への意識低下
日々していることは、その人の価値観に多大な影響をもたらします。これは確かにルールを逸脱している、でも他ではちゃんと……とはなかなかいきません。
「一事が万事」はまさにそのとおりです。
大事な局面で、判断を誤る基になってしまいます。
不必要な税金は、例え一円でももったいない!
ですが不正へのハードルは、何よりも自分自身のために、
常に高く、高く!
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